02.塗装の種類
塗料は塗り替えのキーポイント。
機能特性、コスト特製をポイントに最適な塗料をご提案します。
外壁塗料の種類と性能
塗料(樹脂)の種類 | 荷姿 | 耐用年数の目安 | 特徴 |
フッ素 |
2液 |
15~20年 |
超耐候性 |
アクリルシリコン |
2液 |
12~15年 |
超耐候性 |
ウレタン |
2液 |
9~12年 |
耐候性が強い |
シリコン |
1液 |
8~12年 |
扱い易い |
ウレタン |
1液 |
7~10年 |
扱い易い |
アクリル |
1液 |
6~8年 |
扱い易い |
※上記の耐用年数はあくまで目安となります。ご使用の環境等により、耐用年数は変化します。
フッ素樹脂系塗料
特徴
- フッ素に由来するきわめて優れた耐候性により、塗り立ての美しさを長期間保ちます。
- 強靭な塗膜と密着性により、”キズ”や”はがれ”から外壁を守ります。
- 豊富なカラーバリエーションからお好みの色をお選びいただけます。
長所・短所
- フッ素樹脂は、例えば鍋やフライパンにも加工がされており、卵や肉がフライパンにこびりつかず、耐熱性も耐久性も高い塗料です。
- 汚れに強いことから、高い評価を得て建築分野に普及しています。
- 古くなると雨筋に沿って黒い筋がついてしまう欠点があります。
- 金属の下地に塗布する場合は汚れが目立ちにくいですが、コンクリートの下地では汚れが多く色も濃くなります。
- 汚れのつきやすさ、つきにくさには、静電気が関与しています。フッ素樹脂は帯電しやすい性質があり、コンクリート下地では帯電はそのままですが、
金属下地の場合は金属に導電性があるので、アース硬化を発揮し汚れを吸着しにくくします。
したがって、最近のフッ素樹脂には帯電防止剤や導電性のある繊維などを混入し、帯電性を改善した新製品が作られています。
シリコン変性樹脂系塗料
特徴
- 素晴らしい光沢感、肉持ち感を持つ高級感のある仕上りになります。
- 優れた密着性があります。
- 厳しい自然環境にも耐える、高い耐久性があります。
ウレタン樹脂系塗料
特徴
- 耐候性・光沢保持性が非常に優れています。作業性がよく各種旧塗膜のリフティングを発生させずに塗り替えることができます。
- バランスのとれた性能でアクリルより耐久性が高い塗料です。
アクリル樹脂系塗料
特徴
- 安価で幅広く使われていますが外部用としては長期耐久性に不安があります。
インフルエンザウイルスの感染力を大幅に低下
自然派塗料(漆喰塗料)『アレスシックイ』関西ペイント販売㈱製
- 結露抑制機能
吸湿性と放湿性を有し、結露抑制に有効です。
シックハウス対策に有効
蟹から作る健康塗料
- 蟹の殻の中にはキチンという成分が大量に含まれており、このキチンを原料としたキトサンは抗菌性を持ち人体にも優しい事が分かり、研究により塗料化に成功しました。
- キトサンは香港で新型肺炎SARSが大流行したときに建物に噴霧や塗布して撃滅させた実績をもちます。
- キトサンはシックハウス症候群を未然に防ぐ対策としても役立っています。キトサンの塗料は、
過敏症症状を引き起こすホルムアルデヒドを吸着し、無害な物質に変換する特殊能力を持っているのです。
- キトサンは健康飲料に点差かされており、安全性に優れているので建材に使用しても人体を害したりはしません。
これまで廃棄されていた殻を自然にやさしい塗料として再利用すれば、循環型社会の形成にも役立つこととなります。
下地で決まる塗料の性能
塗料も化粧も下地が大事
- 品質のよい塗料を塗っても、塗料を塗る対象物の下地がしっかりとしていなければ、期待する性能は発揮できずに塗膜の剥がれなどを生じてしまい、無残な結果となってしまいます。
- 塗装は化粧と同じように、のりの良し悪しは下地の状態で決まる。のりが悪ければ、それなりに素地調整を施さなければなりません。
- 最後の仕上げに用いる塗料は1ランク下げても、素地調整をしっかり行ったほうが、機能性や美観、耐久性などすべての面で上回ることは間違いありません。
- 素地がしっかりとしていれば、安い化粧品を使っていても、きれいに仕上げることは、誰もが認めるところです。